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〔䜜家むンタビュヌ〕MARZO-JEWERLY

〔 䜜家むンタビュヌ 〕

MARZO-JEWERLY

 

今回のむンタビュヌはMARZO-Jewelryの癜山郁矎さんです。

幌いころから絵を描くこずが奜きな癜山さん、北海道教育倧札幌校、金属工芞科同倧孊院を修了埌オヌダヌメむドゞュ゚リヌの職人を経お2012幎に独立

され、珟圚は札幌に工房を持ち䜜品を補䜜されおいたす。むンタビュヌではフランスでのむンスタレヌションのこず、そしお生たれ育った倶知安、ニセコの原颚景など癜山さんが生み出す䜜品の原点ず感性がお話を通しお感じる事ができたした。

䜜品には癜山さん自身が発信したいメッセヌゞや、共有したい感芚が織り蟌たれおいたす。

 

䜜品名Glitterずその補䜜颚景

HT: ブランド名に関しおお話をきかせおください。

MARZOはスペむン語で3月の意味です。由来はブランドがスタヌトした月ず自分の誕生月が3月であるこずず、春の芜吹きのむメヌゞずブランドの出発を重ね合わせおいたす。パリでのむンスタレヌションに参加した時、そのたたバルセロナに旅行しお、倧らかな雰囲気や、人の枩かさに魅力を感じたした。その圱響で、スペむン語を少し孊んだこずも、スペむン語のブランド名にしたこずに぀ながっおいるかもしれたせん。初心の思いをブランド名に蚗したので、このようにブランド玹介をする床に初めに志したこずを思い出し、原点に立ち返るきっかけにもなっおいたす。

HT: パリでのむンスタレヌション䜜品に関しおずおも興味を持ちたした。

from basement space  地䞋宀から

April.2011 Espaces des arts sans frontiere

2011幎4月 パリのギャラリヌにお

玠材岩絵の具、金箔、倧豆、真鍮 など

サむズ日本のマンションの宀内ドア芏栌サむズ

 

「ドアノブを倪陜ずむメヌゞしお、扉は差し䌞ばされた手によっお地䞋宀から倖に出お行く」、ずいうむメヌゞの衚珟です。来堎者には倧豆をワむダヌでぐるぐる巻きにしたリングを、自由に持っお行っおもらうむンタラクティブなむンスタレヌションです。鑑賞者が持っおいくため理由ずしお、様々な甚途を想定しおいたす。先ずパヌルを暡した倧豆がセッティングされた指茪であるこず、指茪は身に぀けるこずが出来き、倧豆は倖せば食べるこずも出来る。たた、土に埋めるず発芜したす。倧豆は自己もしくはそのようなものを重ね合わせ、日本人女性のアむデンティティずしお捉えたした。

癜い倧豆がパヌルのようにも芋えるので、日本の代衚的なゞュ゚リヌのようでもあり、日本の食事のベヌスにある味噌・醀油の原材料だったり、皮子であるずいう女性的な郚分であったり・・・。その倧豆のリングを扉の䞊に敷き詰め、そのリングが無くなったら、その扉が開いおの地䞋宀から出るこずが出来るずいうむメヌゞでした。

自分の内偎に匕きこもっおしたった堎合、どうやったら倖に出られるかず考えた時、倖界ずの積極的な関わりが必芁ではないかず。鑑賞者がリングを拟っお持ち去るこずを、自己ず他人ずのコミュニケヌションに重ね合わせおいたす。党おのリングがなくなり、床に描いた絵もい぀か螏たれお消えおしたった段階で、地䞋から解攟されるずいう䜜品です。党䜓の配色は、ブルヌずゎヌルドにしたのは神々しさをむメヌゞしおいたす。リングは、そう簡単に持っおいっおいいものでもないのかなず。少し近寄りがたさを挔出したした。笑

HT: 癜山さんのゞュ゚リヌにたいする思いは

着食るずいう行為は、叀来から芋られ、い぀の時代でも自らを食るものを身に着けおいたす。日垞生掻はもちろんのこず、お祝いの堎で、お悔やみの垭で。

䜕故、人は食るのでしょうか昔から人の生掻の䞭、生きるこずの䞭に組み蟌たれおいるもののような気がしたす。ゞュ゚リヌは実甚的な意味では、必芁ないものかもしれたせん。今に至るたで、人々がどこに魅力を感じたか、具䜓的な理由を知りたいず思っおいたしたが、蚀葉にできない、答えの出ないものを無理に蚀葉にしなくおもいいのではないかず、最近思うようになりたした。そしお蚀葉に説明できないからこそ、圢ずしおゞュ゚リヌずしお衚珟する意味があるのではないかず思いたす。私は、普段の生掻や、䜓感する自然から感じ取る「矎しさ」の芁玠を、少しず぀䜜品に蚗しおいきたす。その䜜品に魅力を感じおくれた方が、ゞュ゚リヌずしお身に぀けるこずで、生掻の豊かさのようなものが匕き続がれおいくずいいなず思っおいたす。

HT: 癜山さんが生たれ育った倶知安北海道ず䜜品に結び぀きを感じたす。

自分が生たれ育った土地の原颚景・・・倶知安、ニセコ。豪雪地垯で雪の季節が長く、自然の倚さが魅力の土地です。自分が衚珟をしようずする時、ブランドの代衚䜜であるdelicate airシリヌズに芋られるように「自然のモチヌフ」が倚く登堎するのですが、自然以倖の分野から着想がないずいうくらい圓たり前のこずであり、生たれ育った地域が、アむデンティティヌずしお䜜品に色濃く反映されおいたす。

〔 䜜品名 〕 delicate air

今回ご玹介しおいる䜜品「there is no diamond」ずいうシリヌズは、「映り蟌む景色」を䞭心テヌマずしおいたす。䞀芋ダむダモンドに芋える、皿状の凹面は金属を磚いた鏡面になっおいお、凹面䞀぀ず぀に、身に着けおいる人の呚りの景色が映りたす。森に行けば暹朚が映り緑になり、空が映るず青に。ずいった具合です。映り蟌む景色は、身に぀ける人自身で倉化しおいきたすが、どれも貎重な日垞の䞀瞬です。それは、ダむダモンドず同じように、もしくはダむダモンドより䟡倀のあるものかもしれない。ずいうメッセヌゞが蟌められたシリヌズの䜜品です。

〔 䜜品名 〕 there is no diamond

「ダむダモンドではない」ずいうむメヌゞを匷調したかったので、デザむンはどこかで芋たこずのあるようなものを意識し、どこか゚ンゲヌゞリングや、ハヌプタニティ・パノェのアむテムのようでもありたす。普段日垞で芋たこずのあるようなものが、違う意味や圹割を持っおいるこずに、驚きず面癜みが䌝わればいいなぁず思っおいたす。

HT: 今埌の補䜜に関しおお話を聞かせおください。

ゞュ゚リヌ職人から、ブランドを䜜っお独立を決めるたでの間に、自分の方向性を探る期間がありたした。その時に、ゞュ゚リヌでもなく矎術䜜品でもないず思われそうな、曖昧なものを䜜品ずしお衚珟できたこず、そしおそれが日本ではなく、アヌトに察しお倧らかな感性を持っおいるパリで発衚し、受け入れおもらえたこずが、自分の倧きな自信になりたした。

その時のチャレンゞした衚珟の芁玠は、今の䜜品にも同じように含たれおいたす。私の䜜っおいるものは、ゞュ゚リヌずいう圢態のアヌト䜜品です。着食るずいう甚途から、䜿う人の生掻に入り蟌み、蟌められた「アヌト」の芁玠から、日垞を心豊かで面癜みのあるものに出来たらず思っおいたす。

HT: 楜しみにしおいたす。ありがずうございたした。

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