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22 DEGREE EYEWEARデザイナーPAZO HO氏インタビュー


22 DEGREE EYEWEARのデザイナーPAZO HO氏(左)とアシスタントのRANDY氏(右)

22 DEGREE EYEWEARのデザイナーPAZO HO氏(左)とアシスタントのRANDY氏(右)


EYEWEAR CULTUREは、2019年に香港で設立された眼鏡ブランド「22 DEGREE EYEWEAR(22ディグリーアイウェア)」のデザイナー、PAZO HO氏(パゾ・ホウ)氏をインタビュー。22 DEGREE EYEWEARのフレームは香港のハリウッド通りに面するコンセプトストア「22 OPTICAL SHOWROOM」のワークショップにてすべて手作りで製造されている。

インタビューでは、PAZO HO氏の眼鏡とデザインへの想い、ブランド22 DEGREE EYEWEARについて、そしてブランドの重要なコンセプトである持続可能性について伺った。さらに日本の文化への考えについても伺うことができた。


22 DEGREE EYEWEARのショールームを訪問させていただき、また22 DEGREE EYEWEARのフレームを拝見させていただきありがとうございました。ブランドの設立および22 OPTICAL SHOWROOMの開店にいたるまでの経歴をお話しいただけますでしょうか?


22 OPTICAL SHOWROOMへ来ていただき、また、インタビューをありがとうございます。わたしの名前はPAZO HOです。香港出身です。1990年以来、33年以上にわたりメガネ業界で働いています。そして香港でオプトメトリスト(検眼士)として登録をしています。

わたしは2008年に香港のセレクトショップ「Visual Culture Optical(ヴィジュアル・カルチャー・オプティカル)」を設立しました。また、当時は世界中の手作りのメガネブランドの代理店も務めていました。Visual Culture Opticalを離れた後、2019年末にメガネブランドを立ち上げました。香港は地球上の位置をあらわす座標で北緯22°08'から22°35'の間に位置しているため、ブランド名を「22 DEGREE EYEWEAR」と名づけました。すべてのフレームは香港で手作りされているので、香港を象徴するブランドだと思っています。

ショールームの「22 OPTICAL SHOWROOM」は2021年8月にオープンしました。この店舗は22 DEGREE EYEWEARのすべてのコレクションを展示するショールームとして主に機能しています。


22 OPTICAL SHOWROOMに伺わせていただき、2階にあるワークショップを拝見させていただきました。ワークショップはまさにエネルギーと創造性に溢れていると感じました。メガネを香港で手作りで製造するブランドは多くないと思いますが、なぜメガネを手作りで製造することにされたのでしょうか?


人口の比率でいうと、香港は世界で最もメガネをかけている人が多いです。しかし、香港の人々がかけているメガネフレームのほとんどは海外のブランドです。そのため、わたしは香港を象徴するような、香港で製造された手作りのメガネブランドを作りたいと考えました。


サステナビリティ(持続可能性)はブランドにとって重要なコンセプトとなっていますが、いくつかのモデルとその特徴を紹介していただけますか?


はい、持続可能性は22 DEGREE EYEWEARのもっとも大切なコンセプトです。ブランド内にはいくつかのシリーズがあります。たとえば、Fシリーズです。FはFLOATING(浮かぶ)の頭文字で、このシリーズではすべてのモデルが水の上に浮かぶように設計されています。Fシリーズで使用している素材はおもにEthylene Vinyl Acetate(略称EVA、エチレン酢酸ビニル)とチタンです。

そして、Tシリーズでは手でチタン製のワイヤーをひねり、調整して形成します。これには技術と技能が必要です。また、チタンに陰極酸化処理加工を行い、さまざまな色にしています。

(上)FシリーズからモデルF3、有害物質を含まない地球環境にも比較的やさしい素材EVAとチタンを使用。

(上)TシリーズからモデルT1、手でチタン製のワイヤーをひねり調整して形成している。


なぜ持続可能性に焦点を当てているのでしょうか?

サステナビリティ(持続可能性)は未来です!わたしは自然と、カジュアルな美しさを愛し、職人技を重んじています。そのため、すべてのフレームは手作りであり最終的にはすべて自然にかえります。ブランドを設立する際、革新的かつ持続可能なものを作りたいと考えました。そして同時に環境に対して責任を持ちたいと思っています。


横山宏氏と22 DEGREE EYEWEARがコラボレーションを行い、2023年10月に3つの新作フレームをリリースされました。このコラボレーションが実現するまでの経緯を教えていただけますか?

わたしは長い間、横山宏氏のSFストーリーとアートワークが大好きでした。そのため、ブランドの4周年プロジェクトを考えた時、横山宏氏とのコラボレーション企画が頭に浮かびました。この企画を実現するために友人の助けを借りて横山宏氏に連絡をとりました。横山宏氏と共に仕事ができることは光栄でした。この機会にとても感謝をしております。

22 DEGREE EYEWEAR x 横山宏のコラボレーションはブランドのベストセラーであるNシリーズから3つのモデルを特集しています。このシリーズのフレームはすべてスクリューレス(ネジを使用していない)、そして電気メッキを行なっていません。加えてニッケルフリー、そして溶接レスです。素材はチタンと持続可能なポリマーです。重量はアセテートと比べて40%程軽いです。

(上)22 DEGREE EYEWEARの4周年企画、22 DEGREE EYEWEARと横山宏氏のコラボレーションによる新シリーズ「pollutant」のイラストレーション。

(上)22 DEGREE EYEWEARの4周年企画、22 DEGREE EYEWEARと横山宏氏のコラボレーションによる新シリーズ「pollutant」のイラストレーション。

(上)22 DEGREE EYEWEARと横山宏氏のコラボレーションモデルN23style。

(上)22 DEGREE EYEWEARと横山宏氏のコラボレーションモデルN23style。


デザインのインスピレーションやアイデアはどのように生まれますか?22 OPTICAL SHOWROOMにフレームを展示することがデザインに影響をあたえることはありますでしょうか?

以前の会社でさまざまなハンドメイドのメガネブランドを取り扱っていた経験や、33年以上のメガネの業界でのオプトメトリストとしての経験、そして日々さまざまなお客さまとのコミュニケーションがデザインの視点をより立体的、かつ豊かにしています。そのため、ショールームの運営はたしかにデザインには影響をあたえています!


日本の文化についてどのような視点をお持ちですか?興味深いと思う日本文化の側面はありますか?

日本の文化は多様性を持っており、日本人の真面目さと厳格さには感心をします。

わたしは日本の職人文化に非常に興味があります。手作りのメガネのほかに、手作りの和紙も好きです。日本には手作り和紙職人がいるのですよね。


22 DEGREE EYEWEARと22 OPTICAL SHOWROOMに関する、今後の情報やイベントなど共有いただけることがありましたらぜひ教えてください。

22 OPTICAL SHOWROOMに関しては、先日香港で4店舗目となる「Zeissビジョンエキスパート」になりました。

そして22 DEGREE EYEWEARは、4月に東京でのメガネの展示会「RAMBLE」にて新作フレームの発表をおこなう予定です。


東京のメガネの展示会「RAMBLE」で発表予定の新作フレームについて伺ってもよろしいでしょうか?

展示会「RAMBLE」で発表予定の春/夏コレクションでは、パドルテンプルを最適化したコレクションを発表する予定です。こちらのテンプルは1950年代から1960年代のサングラスフレームのデザインを基にして設計されています。インハウスでハンドメイドしているチタン製フレックスヒンジを採用し、さらに伝統的な中国の木工技術、ほぞ継ぎを使用しています。人間工学に基づいたな3Dコンターの導入により、装着者の快適性が向上します。

(左)2024新コレクションで採用されている自社製のチタンフレックスヒンジ。(右)新作モデル、モデルN1P。


Fシリーズからは新モデルとしてモデルF18Pが発表されます。このモデルはEVA(エチレン酢酸ビニル)、チタン、そして持続可能なポリマーで作られています。すべてのカラーは手作業で塗装されたり、タイダイ染めされています。さらにフレームは非常に軽いです。

(上)Fシリーズの新モデルから、モデルF18P。

(上)Fシリーズの新モデルから、モデルF18P。


デザイナーPAZO HOさん自身のお話からブランド22 DEGREE EYEWEARのお話、そして春の展示会で発表をされる予定の新作情報まで、とても貴重なお時間とご協力を、誠にありがとうございました。

 

22 DEGREE EYEWEAR


22 DEGREE EYEWEARは持続可能性(サステナビリティ)を重んじています。わたしたちは自然とカジュアルな美しさを愛し、クラフトマンシップをリスペクトしています。すべての製品は手作りであり、のちにすべてが自然にかえります。22 DEGREE EYEWEARー北緯22°08'から22°35'の間(香港)で誕生した実験的なアイウェアブランド。22 DEGREE EYEWEARは香港で開発、デザイン、製造されています。 "The raw should not be Art"がわたしたちのスローガンです。


インスタグラム:@22degree_eyewear_official

 

EYEWEAR CULTUREスタッフあとがき

自分の育った街でもある香港に6年ぶりに訪れた時、2023年春のメガネの展示会で出会ったブランド22 DEGREE EYEWEARのショールームへ伺いたいと思っていました。さまざまな機会が重なりショールームに伺うことができ、デザイナーPAZO HO氏にも中国でのメガネの展示会へ出発するいそがしいタイミングでしたがお会いすることができ、美しいショールームと、22 DEGREE EYEWEARをすべて手作りで製造しているワークショップを拝見させていただきました。この度はショールームに伺わせていただき、インタビューをおこなわせていただき、誠にありがとうございました。また22 OPTICAL SHOWROOMに伺わせていただけますと幸いです。

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