RES/REI(レスレイ)について
店長の宮尾です。
今回は私たちハウスカタバタが日本での販売代理店を務めるイタリアのアイウェア専門ブランド、RES/REI(レスレイ)についてご紹介します。
ブランド設立は2012年。
まだまだ若いブランドです。
RES/REIとは、ラテン語で「もの」を意味するそう。
私たちが代理店を始めたのが2014年のこと。
はや10年のお付き合いとなります。
当店のHPでは下記のようにRES/REIについて紹介しています。
「Handmade in Italy with Love」
そんなコンセプトで作られているRES/REIのフレームは、デザイナーOliviero Zanon(オリビエロ・ザノン)とRES/REIチームにより、イタリアのトレヴィーゾの本部を拠点に、メガネの産地ヴェネト州で職人により日々ひとつずつ生まれています。
丹精に磨き上げられた鮮やかな光彩、発色豊かなマツケリ社と共同制作のオリジナルアセテート生地、どこまでも丁寧に作られたフレームからは豊かな感性が伝わります。
なんとなく伝わるでしょうか?
なんとなく伝わりますよね?
それではここからは、10年間RES/REIを見てきた私の言葉でRES/REIと言うブランドを語ってみます。

まずRES/REIを語る上で外せないこと。
カラーが抜群に美しい!
イタリアのアセテート生地メーカー、マツケリ社で生産される美しい発色のアセテート生地が魅力です。
簡単に言うとこんなことがコンセプトにも記載されています。
(アセテートとはセルフレームの素材となるプラスチックの種類です。製造前の板状のアセテートを生地と表現します。)
その通りです。
RES/REIの他ブランドとの差別化のポイントは、アセテートの発色と組み合わせと透明感だ!と私はお伝えしています。
これは他ではなかなか見ることが出来ないものです。
特に、ここ数年で透明感の部分が大きく差別化されたように思います。
マツケリ社ではとても多くのアセテート生地を生産しています。
その中からこんなカラーセレクトをするのはRES/REIだけではないかと思っています。
それくらい独自性のある美しいカラーリングです。
さらにRES/REI専用の別注アセテート生地も存在します。
納得のいくアセテート生地がなければマツケリ社に依頼して作ってしまえ。
この気持ちがすごいのです。
RES/REIを表現する言葉の一つに「カラーリングマジック」と言う言葉があります。
魔法のように色を操ると言われているのです。
赤や青、緑、紫、オレンジ・・・
それはそれは鮮やかな発色と組み合わせです。
下の写真のように、赤と青、なかなか組み合わせの難しいカラーですが、絶妙なバランスで仕上がっています。
この、カラーとカラーを組み合わせるセンスがすごい!

ぜひその目で確かめて欲しいです。
必ず分かってもらえるはず、なんて美しいメガネだ!と。
それがあなたの日常で使いやすいか、使いにくいか、それはまた別のお話・・・
まあ人それぞれです。
次に知って欲しいこと。
モデルごとに、collectionとして区分されている
これが意外と知らない方が多く。
コンセプトや製造方法、表現がコレクションごとに違っていて、RES/REIと言うブランド内でさらにシリーズ化、細分化されています。
それを知っておくとフレーム選びの参考にもなります。
なるかも?
ならないかも?
せっかくですので、ぜひこの機会に知ってください。
現在発売中のコレクションは9つあります。
FLOWERS
花の名前がモデル名に。
メインコレクションとも言える華やかさがあります。
いまRES/REIの表現したいことが一番伝わるコレクションだと私は思います。
代表作 AZALEA
SCULPTURES
彫刻作品、有名建造物をモデル名にしています。
テレビジョンカット、と言う立体的な作りが特長です。
奥行きのある輝きが不思議です。
代表作 DAFNE、RODIN
ESSENCES
香水や香りにちなんだモデル名がついています。
こちらもRES/REIらしい華やかな表現が特長。
まるで歌舞伎の隈取のようなフレームを取り囲むカラーリングが目印です。
代表作 JUNIPER、CLOVER
ECLIPSES
日食や月食、宇宙にちなんだモデル名となっています。
リムを溝のように削り込んで日食のような陰影を表現しています。
2番目に新しいコレクション。
代表作 LUNAR
GENTLEMEN
歴史上の英雄や著名男性をモデル名にしています。
文字通り、メンズコレクションです。
男性にも華やかなRES/REIの世界を楽しんでもらいたいとつくられたコレクション。
代表作 DUKE、BARON
HORIZON
最新のコレクション。
天候に関したモデル名が付けられています。
雲や水平線をイメージした曲線や平面が特長。
代表作 まだない
DIAMONDS
宝石などに関したモデル名がつけられています。
Flowerコレクション同様華やかなコレクションですが、輝きを得られるようなカットが特長。
代表作 QUEEN
DANCERS
ダンスやミュージカルを連想させるモデル名がついています。
3Dブロウバンドと呼ばれる、立体的で捻りの効いたブロウリムが特長。
代表作 FOXTROT、SAMBA
ARCHITECTS
建築家にちなんだモデル名がつけられています。
最新技術を使ってとても複雑なカラーの組み合わせを生み出しています。
フレームインフレーム、と呼ばれる表現が目を惹きます。
代表作 MAX、RAY
写真をコレクションごとに添付しようかと思ったのですが、逆にわかりにくくなるかもしれないので割愛しました。
RES/REI公式HPではコレクションごとに見ることができますので、ぜひご覧ください。
過去にもさまざまなコレクションがあり、それらを踏襲しながら常に新しい表現を模索しています。
その意欲が素晴らしいと思うのです。
次に知って欲しいこと。
半年に一度発表される新作がとても多い
これは本当にすごいことです。
毎回100本以上のバリエーションが発表されます。
ちなみに2024年秋の新作は・・・
7コレクション、20モデル、102バリエーション
1年間に200本以上の新作が発表されています。
RES/REIチームがカラーバリエーションをセレクトするだけでも大変だと思います。
常に新しいイメージを生み出してくるRES/REIチームに頭が下がります。
新しいものが多く出るためか、モデルの寿命が短いことも特徴かもしれません。
あっという間に生産中止になるモデルもあります。
かと思えば、新色追加として復活するモデルも。
こればかりはRES/REIチーム次第ですので、なんともわかりませんが・・・
気になるモデルはお早めに、と言うのは海外ブランドあるあるかもしれませんね。
次に知って欲しいこと。
最新の製造技術と品質へのこだわり
これが10年間で大きく変化しました。
10年見てきた僕としては、その進化に驚かされます。
代理店を始めたばかりの頃は、細かい傷があったりして、表面仕上げが甘いなと思ったことも。
入荷してからこちらで磨き直しをすることもしばしば。
まれに異物の混入があることも。
こう言ったことを常にRES/REIに報告してきました。
2020年頃から品質が大きく向上しました。
おそらくイタリアの現場でも何か変化があったのでしょう。
(それについても推測していることがあるのですが、ここでは割愛)
RES/REIのイマジネーション、アセテートの品質、それらを組み合わせ具現化する技術。
そう言ったフレームを構成する要素全てが高いレベルで合致したのがこの頃だと感じています。
透明感のある高品質で美しいアセテートを歪みや滲みなく接着する高度な技術があってこそ、今の美しいRES/REIの世界が表現できるのです。
下の写真のフレーム、グリーンとパープルの細いカラーがリムの周りに配置されています。
これが精密に美しくできることがまさに技術の進化なのです。
(詳しい製造方法はトップシークレットと言われています)

最後に知って欲しいこと。
現在事務所を構えるトレヴィーゾ、とっても素敵な街!
常に新しいもの、美しいものを生み出すのには環境も良くないといけません。
水と緑に溢れた素敵な場所です。
私から伝えたいことはこんなところです。
新作が発表される半年ごとに新しい情報があれば更新していきたいと考えています。
歴史を見つめるのはとても大切なことです。
運良く設立間もないブランドに出会い、運良く代理店を務めることができ、運良く日本の取引希望先に出会い・・・
そんな運と出会いを経て今があります。
これからもこの出会いを大切に、RES/REIというブランドを知ってもらう活動を続けていきたいなと誓いを新たにするのです。
長文お読みいただきありがとうございます。
少しでも皆様がRES/REIを理解する機会になれば幸いです。
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