100%廃レンズから作られたDELEREX™フレーム
【Eyestylist Exclusive】
Yair Neumanはリサイクルレンズから眼鏡フレームを製作している。(Photo: Yair Neuman / via Eyestylist)
ロンドンを拠点とするプロダクトデザイナー、Yair Neumanは、彼が眼鏡店や加工所から回収した廃レンズから作られた素材、DELEREX™で眼鏡フレームを製作している。
「いつかこの素材を使って眼鏡フレームを製作したかった」とYair NeumanはEyestylistに語る。
「DELEREX™からほかのプロダクトを作成した後、それをフレーム製作に適応させることができ、最終的に非常に満足のいく結果が得られました。私は現在、眼鏡フレーム専用のDELEREX™の平板を作成し、従来の製造方法と非従来の製造方法を組み合わせて処理をしています。私の眼鏡フレームはすべてロンドンで手作業で造られています」。
昨年の冬(2020年)にイギリス、ロンドンではじめてCubittsと共同で制作し、立ち上げたミニコレクションからYair Neumanはより多くのスタイルのデザイン開発に着手し、同時に制作プロセスの微調整をおこなった。
現在、これらのフレームはロサンゼルスのGogoshaを含む一流ブティックにストックされている。
Yair Neumanによると、オーナーで創設者のJulia Gogoshaはこのプロジェクトの目的をすぐに理解したと言う。
DELEREX™を使用したYair Neumanによるデザインの眼鏡フレーム(Photo: Yair Neuman / via Eyestylist)
持続可能性は、主なYair Neumanの作品の重要な特徴のひとつと言える。
「未使用の材料を使用するのではなく、リサイクルされた廃棄物を扱うことは、私にはかなり明白です」と彼は説明する。
「私は実用性でアセテートと競うつもりはありません。このプロジェクトでは、眼鏡技師が眼鏡の調整にすこし手間がかかったとしても、DELEREX™のほかの価値が重要となります。ここでの私の目標は、それ自体で美しいものを作ることです。DELEREX™は最もすばらしい深みと光沢を持っており、マザーオブパールと大理石のあいだのようだと感じます」。
Yair Neuman:DELEREX™フレーム(2022)(Photo: Yair Neuman / via Eyestylist)
Yair Neumanはオランダ(Design Academy)とイギリス、ロンドン(Ravensbourne)でデザインを学び、Ron Aradのpq eyewear(ピーキューアイウェア)で初めて眼鏡のデザインに携わる。その後、ジンバブエ共和国で働き、地元の工芸品と3D印刷された部品を組み合わせ、ゼロウェイスト(廃棄物をなくす)フレームを製造するソーシャルプロジェクトを開始。
後にWires Glassesを設立し、革新的なヒンジレス折りたたみ式金属眼鏡フレームを製造。
2019年、DELEREX™を使用した初めてのプロジェクトをCubittsと共に立ち上げた。
「それ以来、Cubittsとは時折デザイン、製造、そしてDELEREX™シリーズで協力をしています」と彼は付け加えた。
Yair Neumanにより製作されたプロダクトはこちらをご覧ください。
この記事は、UKのオンラインマガジンEyestylist.comのClodagh Nortonが作成したものです。
INOCO LAB JAPAN株式会社がEyestylistの許可の元、翻訳、掲載をしています。
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