top of page

Information

メガネのメンテナンスについて

  • hauska-tavata
  • 2022年5月16日
  • 読了時間: 4分

店長の宮尾です。

展示会シーズンもひと段落し、店舗業務に勤しんでおります。

この時期、メンテナンスや修理のご相談が多くあったので、せっかくなのでブログにまとめてみました。

この記事は、もともとTwitterへの投稿をまとめたものです。

ハウスカタバタ公式Twitterや私のTwitterも是非ご覧ください。






お客様からご依頼を受けたのは、だいぶ良い感じに年季の入ったこちらのtheoのフレーム。

コイツはメンテナンスの腕が鳴るぜ… ダメ元で、とお客様より許可頂きましたが、その言葉でより燃えます。

思い出のあるフレームならば何とかしたい!

黒とハバナ生地の貼り合わせのフレームですが、だいぶ白化が進んでいます。

汗などが付着して放置するとこのようになります。

テンプルもかなり曲がって、型崩れしていますね。


ree

​​​

裏面もこの通り。

こちらもだいぶ白化が進んでいます。

全体的にアセテート生地そのものが乾燥している様子です。


ree

では、乾燥してしまったアセテートフレームのメンテナンスに入りましょう。

細かいヒビもある傷んだ状態です。

私は潤い補給からスタートします。

バッファローホーンのメンテナンスに使用する、天然のホホバオイルを塗り込んで少し温めながら浸透させます。

これだけでも白化部分が早くもキレイになってきました。

放置して潤いを浸透させます。


ree

ここで参考に、アセテートが縮んで痩せてしまったテンプルです。

ちょっとだけ金属が飛び出していますよね。

経年変化ですので、皆さんのアセテートフレームにも起こります。

使用上問題はありませんが、心配でしたらこまめにメガネ屋さんにご相談を。

メンテナンスで少しは経年変化を遅らせられる…かも?


ree

潤い補給と同時に型直しをしています。

メガネとしての『正位置』を取り戻せるか?が大事です。

そこから再度フィッティングです。 生地が痩せているので、ちょっと怖いですが慎重に行いました。

テンプルもしっかり揃い、だいぶキレイになってきました。

一番最初の写真と比較してみてくださいね。


ree

メガネを広げた状態でもほぼ正しい開き具合に戻りました。

ree

そろそろフレーム磨きに入ります。

フレーム磨きの際は、紙ヤスリとスポンジ研磨材を使っています。

私は紙ヤスリはあまり使いません。

よほど汚れがひどいときは紙ヤスリの400から始めます。

スポンジ研磨材はフィット感も良く、重宝します。

小さくカットして細かい部分にもフィット!


ree

ree

ツヤがなくなり白化していたフレームですが、だいぶ白化がとれてキレイになってきました。

黒が黒らしく。

ツヤが出て美しさが戻ってきました。

少し白化が残っていますね。

まだまだこれからです。

この工程を繰り返して美しく仕上げていきます。


ree

お待たせしました。 メンテナンス完了です。

メガネとしての正しい形と美しいツヤを取り戻しました。

2〜3回オイル補給、ヤスリがけ、磨きを繰り返してここまできました。

白化もほぼなくなりましたね。

こちらも一番最初の写真と見比べてみてください。

劇的な変化です。


ree

hoetのディスプレイにお行儀良く座り、どこか誇らしげです。

横浜でtheoとhoetが巡り合うとは思わなかったでしょう。

新品かと思うようなくらいピカピカの輝きです。


ree

テンプルもツヤツヤ!

ブリッジ裏は磨いてみたら細かいヒビがたくさん!

あまり負担をかけないように、磨きもある程度におさえました。

こちらも白化がとれてキレイになりました。


ree

ree


キレイになったら、レンズ交換してまた使いたいなと仰られていましたので、お渡しするのが楽しみです。

これだけキレイになれば、また使いたくなりますよね。

喜んでくださると良いのですが・・・


新しいメガネももちろん良いですが、思い出のメガネ、大好きなメガネを、長く大切に使うのも大事なことです。

メガネ屋さんは色んなことやってくれます。

メガネについて困ったこと、わからないことがあればなんでもお気軽にご相談ください。

上手にメガネ屋さんとお付き合いして、メガネ生活、得しちゃいましょう。


bottom of page