古いメガネにあたらしい命を吹き込む方法(EYESEEmag)
© Seconde Vue / Henry Jullien glasses
あなたは自分の気に入っているメガネを手放すことをためらうような方でしょうか?もしかしたら、感傷的になりやすかったり、環境問題への関心が高かったり、古着屋やビンテージが好きだったり、もしくはただ変化を好まない方なのかもしれません。どのような理由であったとしても、わたしたちEYESEEmagは、メガネをできるだけ長期間、良い状態に保ち手元に置くことを簡単にするためのトップヒントリストを作成しました。
© Ingénieur Chevalier
「1740年からツール(道具)は進化したが、技術は変わらない」とパリのもっとも歴史の長いメガネ店であるL’ingénieur Chevallierで言われている。ここでは、すぐれた職人技を愛するスタッフが、店舗に隣接するワークショップで完璧に自分たちで修理、磨き、調整することが可能な手作りのメガネを販売している。メガネ作りは職人技であり、メガネを生涯(または、ほぼ生涯)使用し続けたい場合、信頼性のあるメガネ店で購入することが重要だ。
ご存知ではなかった場合、パリではほとんどのメガネ店で、壊れたレンズの交換や調整、特定の修理を無料で行ってもらえる。もし予算が限られている場合には最適だといえるだろう。
古いメガネをアップサイクル、カスタマイズ、そしてレンズ交換する
理想の世界では、自分で適切なメガネの手入れ方法を知っており、常にフレームがすべて完璧な状態にあること。度付きのレンズが必要な場合、多くの場合、あなたの視力に適合している必要がある。多くのメガネ店はあなたの生活環境と予算を考慮し、レンズ交換をしてくれるだろう。これは迅速で効果的、かつ、お手頃で身近な解決策だろう。フランスのチェーン店Krysや、オンラインメガネ店Direct-opticを通じて、快適に自宅から4つのサービスステップで利用が可能だ。また、Visiofactoryでは、熱狂的なRay-BanとOakleyのファンたちが、度付きのレンズとUVカットレンズの交換ができるようになっている。
もしヴィンテージのフレームを少し改良したい場合、ブティック、Seconde vue.で提供されるAlice Violier氏によるアップサイクルのサービスを検討するのはいかがだろうか。幼い頃からアイウェアの世界に馴染みのある彼女は、トレンドとカラーに関する知識が豊富だ。Second vue.のブティックで展示されているヴィンテージやセカンドハンドのメガネがあなたのフレームのカラーを変え、今のトレンドに完璧に合わせ、そしてあなたの個性を反映させることができるだろう。
Optique durableでは、さらに一歩進んで、あなたのメガネをカスタマイズできるようになっている。David Benhaim氏と彼のチームは、ヴィンテージのメガネを再調整することができる。むらさきやエメラルドカラー、赤、ホワイトとブルーなどカラーレンズを装着したい場合、またはテンプルに刻印を入れたいなどの要望がある場合、彼らは業界の基準に従ってすべてをインハウスでこなすことが可能だ。
© JFL Opticiens
© Les Etablis
古いメガネをリペア(修理)、リストア(復元)、調整する
夢のようなセカンドハンドのメガネを発見したり、おじいちゃんのおしゃれなフレームを手に入れたら、それらは中古車のように取り扱い、フルサービスを提供する必要がある。キズ、破損、変形したフレームとレンズ、くすんだアセテート…年月とお手入れ不足はメガネのかけ心地をわるくし、寿命を短くすることがある。
しかし、わたしたちのアドバイスに従い、決して自分で修理をしようとしないことが大切だ。DIY(Do It Yourself)作業は逆にそのメガネを損傷するかもしれない。
それらをヴィンテージのメガネ店や、修理と復元に情熱をもつメガネ職人に預けるのが良い考えだろう。そうすることで、そのフレームがあなたのレンズに適応できるかどうかを判断してもらうことができる。
良いニュースは、古いメガネは通常、現代のペアよりも頑丈で信頼性が高いことがよくあるということ。昔のビスポークフレームのように、職人により注意をはらって調べてもらうことが可能だろう。ときにはすべての部品を検査および復元のために、完全に分解することもあるだろう。
JFL OpticiensのJonathanとFrance-Liseはまさにそれを行なっている。彼らの修理前と修理後のビフォアとアフターの写真はあなたを驚かせるだろう。極端な状況では、この2人は、あなたのそのメガネを、あなただけのために特注で作成することもある。
Dingue de Lunettesの創設者であるDanは、だれもが取り扱うことができるわけではない、本物の亀甲の素材に関して優れている。
また、パリではLes Etablisのブティックとワークショップを尋ねてみるのも良いだろう。Les Etablisは独自の職人のネットワークを持ち、職人やあらゆる業種のリペアマンと協力をしている。それは貴重な時間を節約できる、活気に満ちた美しい空間だ。
しかし、フランスの首都だけではなく、ほかの地域でもぜひ探してみてほしい。リヨンにもDingue de lunettesがあり、ボルドーには「リファービッシュメント(磨きなおし)パッケージ」を30ユーロで提供するHistoire d'y voirがある。ポーにはValérieにより新たな命を吹き込まれた1890年に設立されたメガネ店、La Maison Daignasがある。
ライター:Yanita Kostova
英文訳:Joy McCain
この記事は、フランスのアイウェアライフスタイルマガジン、EYESEEmagによりhttps://eye-see-mag.comに掲載されました。
INOCO LAB JAPAN株式会社がEYESEEmagの許可の元、翻訳、掲載をしています。
For the original article in English, please click here:https://eye-see-mag.com/en/focus/how-to-give-your-old-glasses-a-new-lease-of-life/
Comments